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北岳に行ってきました [山日記]

2022年8月25日~27日

北岳に行ってきました。
今回はこれまでとちょっと違う北岳が見られるのではないかと考え、
八本歯の頭に行くことを計画に加えました。
きっとバットレスの迫力ある姿が見える筈です。
始めに今回の行程(結果)を示しておきます。
第1日(8月25日)
  8:45  芦安着
10:00      広河原行バス発車
11:00    広河原着
11:11  広河原出発
11:41  大樺沢分岐
12:26  第1ベンチ
12:51  第2ベンチ
13:18  第3ベンチ
13:43  道標(ここからはトラバースに入る)
14:28  白根御池小屋着(この日はここで泊)
第2日(8月26日)
明け方外を見ると雲はあるものの青空も見えていました。
予報より天気はよさそうです!
  5:42   小屋発(二俣から大樺沢左俣に入る)
  6:12   二俣 
  8:18   左俣上部。振り返れば鳳凰がすっきり見えて、
        左手奥には八ヶ岳がくっきりと見えました。
 8:44    階段、梯子の始まり。
        階段を這いつくばるように登りました。
        すでに疲労困憊です。
 9:32    八本歯のコル
      コルに着いたとたん、向かい側に間ノ岳の雄大な
      姿が目に飛び込んできます。
10:09   八本歯の頭
      ここから北岳のバットレスを眺めることが今回の
      テーマです。見えました!大迫力です。
               縦走路を歩いているだけでは見られない北岳の姿です。
10:43   八本歯のコル
      コルに戻る間にもう雲が沸き始め、時折間ノ岳が
      雲に隠れることがありました。
11:22   北岳山荘への分岐
12:08   吊り尾根合流
12:48   北岳山頂
13:06   北岳山頂発
13:31   両俣分岐
13:47   北岳肩の小屋
      小屋の前で小屋で同部屋の人と出会い、言葉を交わし
      ました。このころ少し雨が降りだしたので少しの間、
      合羽を
着ました。
14:19   小太郎尾根分岐
14:52   草滑りを下る途中、大樺沢の雪渓が見えた。
15:38   白根御池がすぐ下に見えた。
16:04   小屋着
      食事前、ビールで乾杯。うまかった。しかし疲れた。
第3日(8月27日)
      当初の計画はもう一度登って中白根辺りまで行って
      北岳を見てから下山するはずであったが、昨日の
      疲労はかなり厳しく、下山の安全を確保するのは
      難しいと判断してこの日はそのまま広河原に下りる
      決断をしました。
      しかし、外は雲がほとんどなく、このまま降りるのは
      後ろ髪引かれる思いがありましたが、5時の朝食を
      済ませ、ゆっくり荷物を整理して小屋を出ました。
6:01   御池小屋出発
6:41   トラバース終了(急こう配の下りの始まり)
6:59   第3ベンチ
7:09   第2ベンチ
7:23   第1ベンチ
7:54   大樺沢分岐
8:14   旧広河原山荘
8:19   広河原インホメーションセンター着
8:30   乗合タクシー発
9:12   芦安着


Yamapによるデータ
総時間    16.00h
距離     11.0km
標高(登り) 1857m
  (下り) 1863m
消費カロリー 2739kcal

以下、写真です。
第1日   芦安で10:00発のバスに乗るべく、家を出発。1時間ほど早く
     駐車場に着きました。先にバスの切符を買って車の中で休んで
     いると、9:30に乗合タクシーが出て行きました。しまったと
     思いましたが、今日は急ぐことはないので、バスを待ちました。
       220825_094522.jpg
    ちょうど1時間で広河原に着きました。インホメーションに寄って
    左股は通れるか聞くと、二俣から下は通れないが、上は大丈夫との
    ことでした。
       220825_110231.jpg
   バスターミナルの下流側に広河原山荘の新しい建屋ができていて
   祝オープンという横断幕が飾ってありました。対岸にあった小屋が
   こちらに移って来たようです。
       DSCF3154.JPG
   すぐに、出発しました。
       DSCF3157広河原登山口.JPG
    歩き始めてすぐに雨が降ってきました。吊り橋を渡ってから
    雨具を上だけつけました。
11:41  大樺沢分岐
    出だしは調子が出ず、大樺沢分岐までずいぶん時間がかかって
    しまいました。今年は二俣まで大樺沢ルートは通行禁止になって

    いました。
       DSCF3166分岐.JPG
12:26 第1ベンチ
       DSCF3183第一ベンチ.JPG
12:51 第2ベンチ
       DSCF3193第二ベンチ.JPG
13:18 第3ベンチ
       DSCF3208大三ベンチ.JPG
       まだ急な登りが続きそうです。
       DSCF3214まだまだ急な登り.JPG
13:43  トラバースに入る
       道端に可愛いきのこがありました。
       DSCF3232白いきのこ.JPG
     トリカブト
       DSCF3235トリカブト.JPG
     小屋が近づいたと思われる頃小さな沢が道の右側から流れ落ちて
     いました。もうちょっと水量があればいい感じなのですが!
       DSCF3244小さな流れ.JPG
14:28 白根御池小屋着
       DSCF3265御池小屋.jpg
     3時間半ほどの登りでしたが、かなり疲れました。
     雨は大した降りにはなりませんでしたが、衣服はびっしょりでし
     た。全部着替えてさっぱりしました。
     乾燥室で濡れた衣類を乾かしました。
              この小屋は夜8時半が消灯でした。しかし廊下は夜中も照明がつ
     いてトイレに行くにも懐中電灯は必要ありませんでした。
2日目  
     朝、まだ夜が明けないころ外を見ると、雲はでているものの
     青空も見えます。鳳凰の方も稜線が見えているようです。
     5時の朝食を頂いて早々に出発することにしました。
5:42  小屋発 
6:12  二俣
       見上げれば北岳バットレスが見えます。
       DSCF3275二俣から北岳.JPG
     大樺沢の上部を見れば
ほんの少し雪渓も見えます。  
       DSCF3276二俣から左俣.JPG
     大樺沢下流を見れば鳳凰の稜線がくっきりと見えていました。
     しかし、ここから下流は通行禁止になっていました。
       DSCF3277二俣から鳳凰方面.JPG
8:00頃  左俣を登り始めてしばらく歩いた辺りから鳳凰がよく見えました。
       DSCF3278二俣から鳳凰.JPG
     鳳凰の左手奥に八ヶ岳が見えました。
       DSCF3281左俣上部から鳳凰.JPG
     大樺沢を登り切っていよいよ八本歯のコルに向かって階段
     (梯子)が連続する急な登りとなります。
     下の写真はもう少しでコルに着くと思われる頃、北岳のバッ
     トレスを撮りました。
                    DSCF3283左俣上部から北岳バットレス.JPG       
     甲斐駒の右側には八ヶ岳がすべて見えています。
       DSCF3287八本歯のコルから八ヶ岳・甲斐駒.JPG
9:32  八本歯のコル着
       DSCF3289八本歯コル道標.JPG
     まず目に飛び込んでくるのは間ノ岳です。
     谷からせりあがって来るスロープの長さ、とにかく雄大な
     
スケールを感じさせる山です。
       DSCF3291間ノ岳2.JPG
     こちらは鳳凰三山です。地蔵岳のお地蔵様のてっぺんがちょこっ
     と見えるようになりました。 
       DSCF3296コルから鳳凰全貌.JPG
     いよいよ八本歯の頭まへ行ってみることにします。今回の山行
     の大きな目的は八本歯の頭から北岳がどのように見えるのか、
     この目で見ることが一番のテーマでした。これはそこに向かう
     最初の梯子です。少し暗いので見にくいですが)

                   DSC_0084八本歯から頭.jpg
     傍に行くとこんな感じです。 しかし、ここへ行くまでに
     危なっかしいところを通ります。 
                       DSCF3299頭への梯子1.JPG                    
      八本歯の右側下に富士山が見えました。
                       DSCF3310富士.JPG
      頭近くで、北岳を見ました。迫力満点です。
                       DSCF3312北岳バットレス.JPG
      カメラを少し右に振ると甲斐駒が目に入ります。
                       DSCF3313甲斐駒.JPG
      甲斐駒だけクローズアップ! 
                       DSCF3314甲斐駒.JPG
      そして鳳凰三山(左から地蔵、観音、薬師岳)です
                       DSCF3315頭から鳳凰.JPG
10:09 八本歯の頭着
       コルから結構危ないところを越えて着きました。
       北岳を背にして記念写真です。カメラの向きがイマイチ
       でした。
                       DSCF3324私と北岳a.jpg
10:43 戻って八本歯付近から間ノ岳。
       雲が湧き出しました。 懐の深い山が強調されるようです。
                       DSCF3333間ノ岳.JPG
11:22 北岳山荘分岐
       北岳山荘は工事中で宿泊できないため、テント携行で山荘に
       向かう人が何人かいました。 
                       DSCF3338北岳山荘への分岐にて.JPG
      雲が増えてきましたが、富士山はまだ見えていました。
                       DSCF3339富士山.JPG     
      北岳山荘への分岐点から八本歯の頭(右側のピーク)を見る。
      上から見下ろすとあまりギザギザした険しさは感じられません。
                       DSCF3342分岐から頭を振り返る.JPG
      道のあちこちにきれいな花が咲いて虫がみつを吸っています。
                       DSCF3343花に虫たち.jpg
      吊り尾根分岐点に登って行く道は荒廃が進んでいました。
      道の両側はロープが張ってあり、疲れた私はロープを握って、
      ストック代わりにして歩きました。こうすると腕の力も使える
      ので楽でした。

                       DSCF3346吊り尾根への道.JPG
      高度が上がって来て北岳山荘がずっと下の方になりました。
                       DSCF3347眼下に北岳山荘が.JPG
12:08 吊り尾根合流 
                       DSCF3353吊り尾根合流.JPG
      北岳の山頂が近づく急登の途中、フデリンドウがあちこち
      咲いていました。
                       DSCF3354頂上近くフデリンドウ.JPG
      頂上が近づいた登山道
                       DSCF3356頂上近し.JPG
     振り返ると吊り尾根がずっと下って行った先に北岳山荘が見え
     ました。
                       DSCF3357吊り尾根から北岳山荘.JPG
12:27 北岳山頂が見えました。
       歩いている人がいるすぐ先のピークが山頂です。
                       DSCF3360山頂が目前です.JPG
12:48  北岳山頂着
       人は誰もいませんでした。北岳独り占めです。
                       DSCF3363山頂.JPG
       三脚なしで記念撮影。
                       DSCF3367山頂にて.jpg
13:06       下山開始
        一休みして下山開始です。
                       DSCK_0100頂上からの眺め.JPG
13:22   肩の小屋が見えました。
                       DSCK_0102肩の小屋が見えた.JPG
13:47  肩の小屋到着
      小屋の前で下から上がって来た昨夜同室の登山者に出会い
      ました。二言三言言葉を交わしている間に雨が降ってきました。
      昨日の例があるので、急いで合羽を着ました。
                       DSCK_0106北岳肩の小屋.JPG
14:06 小太郎尾根の眺め
       白根御池に下る分岐点の立札が見えました。   
                       DSCK_0108小太郎尾根分岐が見えた.JPG
                  千島ギキョウが咲いていました。                      
                       DSCK_0101千島ギキョウ.JPG
                   小太郎尾根分岐
        3年前に来た時も立札はこの格好でした。
        少し上に立派な道標があるので、こちらは見捨てられて
        いるのかもしれませんが、残念な思いです。
        ここから
草滑りの下りが始まります  。  
                       DSC_0115小太郎尾根分岐.JPG
      草滑りは上の方は確かに草の斜面ですがそのうちダケカンバの
      林になり、それがずっと続く感じです。
14:52  朝登った左俣の雪渓が見えるところがありました。
        DSCK_0116大樺沢雪渓が見えた.JPG      
       下り始めると黄色い派手な花があちこち咲いていました。
                       DSCK_0118秋の花.JPG
15:38  御池が見えました。

     この写真よりもだいぶ上から御池は見えましたが、黙々と
     下ってきましたので、思ったよりはやく御池に着きました。
                       DSCK_0120御池が見える.JPG
      登山道の脇の土手に咲いていたピンクの花です。
      今回のコースのいたるところで見ましたが、なかなか
      うまく撮れるところがありませんでした。
                       DSCK_0121あちこちで見た.JPG
16:04  御池到着
                       DSCK_0129御池に着いた.JPG
16:07  御池小屋到着。
                       DSCK_0130小屋着.JPG
    この日も汗をかいたので衣類をすべて着替えてさっぱりしました。
    食事前に缶ビールを頂きました。疲れましたが大満足の一日でした。
    計画では、明日は草滑りを登って北岳を越え、中白根辺りまで行
    って左俣経由で下山することになっていましたが、この日の疲労度
    を思い出して、それは無理かな?という思いの方が強く、思い切っ
    て明日は朝から下山と決めました。
    小屋の泊り客は少なく今日は部屋には私しかいませんでした。
3日目

    まだ夜が明けないころ、外を見ると満天の星空でした。思い直して
    やはりもう一度頂上へ行こうかとも思いましたが、事故を起こす
    前に今回は終わりにしようと自分に言い聞かせて再度下山を決定し
    ました。
5時の食事を頂いて、ゆっくり荷物の整理をして小屋を出
    ました。
この日の小屋の周りの様子を写真に収めました。
 6:01 北岳が御池に映ってきれいでした。
       
  DSC_0136御池と北岳.JPG
     バットレスを見上げてみました。
         DSC_0138北岳.JPG
 6:14  歩き始めて少し行ったところで鳳凰が見えました。
         DSC_0141下山開始後まもなく.JPG 
      雲はもう秋の気配でした。
                        DSC_0143秋の空か.JPG
 6:41  この道標があるとここから急な下りとなります。
         DSC_0144急降下が始まる.JPG
  6:59  第3ベンチ
         DSC_0146第3ベンチ.JPG
  7:09 第2ベンチ
         DSC_0147第2ベンチ.JPG
  7:23  第1ベンチ         
         DSC_0148第1ベンチ.JPG
 7:54  大樺沢ルートの分岐
     この時は大樺沢ルートは通行止めでした。  
      DSC_0150分岐.JPG
 8:14 広河原に着きました。 
         DSC_0153広河原に着いた.JPG
 8:19 野呂川を渡ってもう一度北岳を撮りました。
         DSC_0158北岳.JPG
  8:30  乗合タクシー発車です。         
         DSC_0159タクシー発車.JPG
   

芦安には40分ほどで着きました。バスより20分ほど早いようです。

風呂に入ってからゆっくり家に戻りました。


後記

今回は予想外に良い天気に恵まれ、丸1日北岳周辺の景観に浸ることが

出来、満足でした。今回のメインテーマとした、「八本歯の頭から北岳
バットレスを見る」は十分満足な成果でした。中白根をあきらめた
ことを
差し引いても十分価値のある山行であったと考えます。

それにしても、体力の落ちたことつくづくと感じました。
特に登りに使う筋肉の強化は今後山歩きをする以上必須だと思いま
した。


               

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コメント 2

加藤俊一

加藤俊一
いつもながらすごい気力と体力ですね!!
山で見る満天の星空はさぞかし美しいのでしょうね…!
昔から足腰を鍛えておられる東條さん、
それ故、このような楽しみが味わえるのでしょうね……!
「草滑すべりを・・・左俣経由で下山する」慎重な行動は、
必須ですね・・・・?!
無理をせず長く続けて下さい。
今後も北岳太郎ノブログを楽しみにしています。
知人・友人にも紹介します。
以上
by 加藤俊一 (2022-09-03 12:17) 

北岳太郎

加藤様
ご覧いただきありがとうございます。
山での星空は都会の空と違って何倍もの星が見えます。明るさも何倍か明るく見えます。残念ながら今回下山を決めた日の朝が素晴らしい星空でしたが、無精をして外に出ませんでしたので窓越しの空しか見ていません。せっかく行ったのですから、外へ出てみるべきでした。やはり疲れていたのでしょうね!山の写真を撮るのも私の目的の一つなのですが、今回はカメラの具合が悪く苦労しました。それでも一生懸命シャッターを切ったのですが中々良い写真が見当たりません。さらに努力したいと思います。お気づきの点がありましたら是非アドバイスお願いします。
by 北岳太郎 (2022-09-03 22:52) 

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