徳本峠登山 [山日記]
2016年9月30日~10月2日 徳本峠に行って来ました。
いつかは行って見たいと思っていましたが、やっと行くことができました。楽しみにしていたのは奥穂高岳の展望と登山道の紅葉です。天気予報を見ると、最後の日だけが良いかもしれないというあまり希望がもてない状況でしたが、この機を逃すといつになるかわかりませんので、思い切って決行することにしました。
1日目(9月30日)
13:10 家出発
13:15 バス
13:36 相武台前発町田で横浜線に乗り換え八王子へ
14:30 中央線 特急あずさ
16:26 松本着
17:15 新島々着
17:25 石川旅館 予約していった旅館は駅から100mぐらいのところにありました。
蔵ののような外観の風情ある建物でした。
石川旅館:この駅には一つだけの旅館だそうです。
旅館には明日同じコースを行く2人組登山者ともう一人の登山者が泊まっていました。
気持ちの良いお風呂と、夕飯ではサービスでビールがグラス一杯付くという、うれしい
ものでした。風呂上がりでおいしいので私はビールのお代わりをしてしまいましたが
女将は気持ちよく答えてくれました。(ご馳走様でした)
2日目(10月1日)
4:30 起床
5:00 朝食
5:30 送迎出発
登山者へのサービスで車が入れるところまで、送ってくれました。旅館の前の
国道を上高地方面に走り、島々宿というところで右折して島々谷川に沿って
上っていきます。 ゲートを2つ越えて少し行ったところで、徒歩スタートです。
5:54 歩行開始
同じ車に乗って歩き始めた2人連れ
6:19 砂防ダム
6:23 戦国落人悲話遺跡
戦国時代の三木秀綱とその妻女の悲話が石碑に刻まれている。
7:10 二俣
島々谷川はここで北に延びる北沢と西に延びる南沢に分かれます。
徳本峠は左に折れて南沢を遡行することになります。
7:14 三木秀綱の妻女の遭難碑
後世、詩人がここを訪れて建てたという碑がありました。
7:28 行き橋
南沢の景観
写真では穏やかに見えますが、すごい水量と轟音です。
7:43 戻り橋
南沢の流れ
岩がゴロゴロした急な流れもあれば、川幅が広がって緩やかな流れになる
ところもありいろいろな表情を見せてくれます。
8:12 二俣から1.9キロ、徳本峠までは7.8キロの地点です。
8:43 瀬戸下橋
この付近は急流でした。轟音とともに水が暴れまわりながら下っていきます。
8:57 瀬戸上橋
二俣から3.8キロ地点でした。
9:39 ワサビ沢
9:50 岩魚留橋
9:52 岩魚留小屋
二俣から徳本峠までの時間的な中間点として、ここに着くのが当面の目標でした。
着いてみれば小屋は廃屋で今にも倒れそうでした。ここで一休みして、小屋の
親父にこの付近のことなど聞かせてもらえば山旅も一層豊かな趣を添えたことで
しょう。
9:55 岩魚留沢橋
小屋の前を通りすぎるとすぐに右手から流れ込んでくる小沢があり、ここに
橋が架かっていました。沢の名は岩魚留沢、橋の名は岩魚留沢橋。
9:58 岩魚留滝
南沢本流は岩魚留沢が合流するちょと上流で滝になっていました。
ちょうど「の」の字を描くように怒涛の勢いで駆け下っていくのでした。
滝の上流には少し黄色くなった葉が見えました。
10:07 中ノ沢
南沢の支流「中ノ沢」には新しい木の橋がかけられていました。
二俣からいくつも橋を渡ってきましたが、すべて木製の橋でした。
大自然に調和して好ましいことですが、雨に濡れると滑りやすいのが
欠点です。少しでも傾斜していたら最悪です。注意していたのですが
それでも2度ほどもう少しで転倒するところでした。
10:59 徳本峠まで2.8キロ地点
岩魚留を過ぎれば徐々に傾斜がきつくなり、高度が稼げると思いきや
いつまでも緩やかな傾斜で、沢の川幅も狭くなって来ないのです。
11:21 紅葉
全山紅葉にはまだ早いようでした。
11:39 最後の橋?
川幅も狭くなってきました。
11:50頃 ようやく道は沢を離れ急な斜面を登り始めました。
12:08 少し雲が高くなって山が見えるようになりました。
12:11 ちから水
急な登りに入って水場はありがたいものです。
12:28 徳本峠まであと1キロ
13:15 徳本峠
この後、まだ時間があったので、蝶が岳方面に歩いて4,50分のところに明神が
見える展望台があるというので、荷物を置いて出かけて見ました。しかし、ここまで
登ってきた疲労が思ったよりひどく、なかなか展望台に着きません。空模様も雲が
とれるほどには晴れてきませんでしたので、展望台に着く前に引き返してきました。
小屋に着くと今朝一緒に歩きだした二人連れが今着いたところだと言っていました。
小屋には30人ほどの客が居てにぎやかでしたが、食堂ではテレビも見ることができ、
夕飯もおいしく、快適でした。
3日目(10月2日) 霞沢岳を目指す
5:53 小屋出発
小屋の食事は5時半からということでしたが、少し早く準備ができていました。
一番早くテーブルにつき一番早く食べ終えて、身支度をして小屋を出ました。
今回の登山は「霞沢岳から奥穂高を見る」ことが最大の目的でしたから
小雨が降っていても、躊躇することはありませんでした。
小屋の入り口にはどうしようかと迷っている人が何人か空を眺めていました。
5:53 小屋出発
幸い、昨日の疲れはあまり感じられず調子は悪くありませんでした。
6:40 霞沢岳への道
ガスがかかって遠望は望めそうにありません。
6:52 ジャンクションピーク
道の南側が開けて昨日歩いてきた方角の景色が見えるはずでした。
7:30 小湿地
地図に「小湿地」と書かれているのがこの小さな池とその周辺の状況を
いうものと理解しました。
7:33 紅葉が?
8:37 霞沢岳登頂断念、折り返し
今朝スタートした時点では、昨日の疲れは感じていませんでしたが、
あと、1時間行って4時間かけて戻り、そこからさらに上高地へ3時間
かけて下ると思うと、そこまで耐えられるかどうか心配になって
来ました。雲も上がる気配はないし、思い切ってここで引き返すことを
決めました。
折り返し点付近の紅葉
8:45 折り返し点からの帰路に着く
9:44 小湿地
10:44 ジャンクションピーク
往きとは違って晴れ間が見えてきました。
10:58 ジャンクションピーク発
11:22 梓川側の山が見えました。
手前の尾根の向こうに梓川の河原と思われる白い帯が見えます。
11:31 もう少しで小屋です
大分、雲が上がって、島々谷、梓川側ともに山が見えるようになりました。
これは島々谷川の山々です。
12:14 小屋着
12:40 小屋発
小屋のご主人に、これから下る旨を報告してから上高地への下りに
入りました。
木の間隠れに明神岳や前穂高と思われる山並みが見えますが、視界が開けて
スカッと見える場所はなかなかありませんでした。
左端の木の陰あたりが明神、前穂あたりの山と思われますが、この角度で
見るのは初めてですのでよくわかりません。地図から判断すると、
真ん中の小さな三角形の山から右側は梓川の東側の山々で、梓川(槍沢)
はその手前を左の方へ上がっていくものと思われますが、そうすると
写真中央から右側に見えるのは蝶ヶ岳や常念と思われますが、常念の
特徴ある山容が見当たりません。どなたか教えてください。
この写真は上の写真の左側に続く山並みを撮ったものですが、尖って
いるのが明神岳(頂上はもう少し奥にあるのかもしれません)そして、
そのさらに奥に前穂高があると思われます。左側の厚い雲の下には
奥穂高が見えるはずでした。
13:59 明神登山口
急な下りが終わってからしばらく平らな道を歩いてようやく上高地から
横尾、ひいては槍沢に向かう道に出ました。
上高地への道は下る人登っていく人、沢山の人が歩いていました。
外人さんもたくさんいました。
上高地は険しい山並みと、美しい梓川の流れ、そして樹林の間の
散策路が調和して「ああ、きれいだなー!」と思わせるところでした。
14:56 河童橋
河童橋の向こうに焼岳がみえました。
バスセンター近くの梓川のほとりから奥穂高岳があると思われる方角を
見てみました。残念ながら奥穂はとうとうその姿を見せてくれませんでした。
15:00 バスセンター
15:15 新島々行バス
16:15 新島々着
16:43 新島々発
17:18 松本発
20:30頃 家着
完
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