蝶が岳へ行って来ました [山日記]
2016年10月28日(金)午後出発 車で長野県安曇野市の豊科へ向けて出発しました。
天気は悪く、家を出るときは雨が降っていて、途中も同じような状態でした。
豊科駅のすぐ近くのホテルに入ったのは6時過ぎで、ゆっくりしてから近くの
お好み屋さんで夕飯を食べました。明日に備えて、お酒は控えました。
10月29日(土)
朝、起きると、うまい具合に雨は止んでいました。持参したパンとおにぎりで
軽い食事を済ませ、ホテルを出ました。
6:00 ホテル出発
市街地から田園地帯を抜け、山間に入っていき、途中から、細い林道を
しばらく走って、駐車場に着きました。駐車場には20台ほどの車が止ま
っていました。
6:40 三股駐車場着
雨とまではいかず、霧雨が降っていました。トイレを済ませ、上下雨具を
着て出発しました。
7:09 駐車場出発
7:25 三股着 きれいなトイレと小さな小屋がありました。
ここの標高は1350m。登山届を出していよいよ登山開始です。
7:38 常念岳分岐
8:02 力水
ガレたような斜面から水が流れ出ていました。
8:08 標高1500m地点
8:39 蝶が岳まで4.2k地点
9:18 まめうち平(蝶が岳まで3.9k)
少し広いところで、休むには格好の場所で、何人かの登山者が休んでいました。
私は休まずに進みました。
9:51 標高2000m(蝶が岳まで3.1k)地点
10:16 蝶沢(標高2140m、蝶が岳まで2.4k)
登山口付近の沢沿いの道を除いて、川を渡るのはここ一か所だけでした。
10:58 蝶が岳まで1.7k(標高2350m)地点
11:51 蝶が岳まで0.9k(標高2500m)地点
この辺りになると針葉樹はまばらになってきて、森林限界に近づいたこと
が感じられました。
12:13 大滝山分岐
1か月前に行った徳本峠に続く大滝山へのコースを示す道標がありました。
12:29 蝶が岳ヒュッテ着
大滝山への分岐点を過ぎ、ハイマツの中を歩くようになると、稜線はもう
間近であることが判りました。そして感動的な瞬間が訪れました。
ちょうど雲が切れたところに何と、穂高が見えているのです。一瞬、何が
見えているのかわからなかったほどです。しかしまぎれもない奥穂高、涸沢岳、
北穂高岳が見えているのです。この後、雲で隠れてしまい、ほんの一瞬の
出来事でした。
12:29 蝶が岳ヒュッテ着
宿泊の手続きをしてから、散策に出かけました。
13:17 蝶が岳山頂(2677m)
蝶が岳山頂は小屋から南側の緩やかな斜面を登っていったところにありました。
登ってきて稜線に出たところに立っている道標には、右方向に蝶が岳、
常念岳と書いてありましたが、これは間違いで、正しくは右、常念岳、
蝶が岳ヒュッテ、左、蝶が岳山頂と書くべきでしょう。
蝶が岳から北を向くとすぐそばにヒュッテがあり、その向こうは霧で何も
見えませんでしたが晴れていれば常念が見えるはずでした。
ヒュッテから少し常念寄りにピークがあり、方位版がありました。
そして、その向こうは緩やかなハイマツの斜面をに下っていくようでした。
13:49 穂高をバックに
梓川の上空を埋めた雲は風であわただしくその姿を変え、時折雲の切れ目から
奥穂高およびその周辺の山々が顔を出します。
13:55 槍ヶ岳も見えた
北の方の空の雲が切れて槍ヶ岳が先端を見せた。
14:19 雷鳥がいました。
ハイマツの茂みの上を白い鳥が飛んでいるのを見つけました。背中はまだ
黒く、すぐに雷鳥だとわかりました。結構遠くまで飛んで岩の上におりました。
あとを追って何とかカメラに収められる距離に近づいてシャッターを押し
ました。
越冬の身支度で、白い羽毛を蓄えてすごい太い足に見えました。
すぐに飛び立って今度は遥か遠くの岩の上に行ってしまいました。
15:00頃 ヒュッテ帰着
2時間ほどぶらぶら歩いてからヒュッテに戻り、ストーブにあたって、
冷え切った身体を温めていました。
誰かが、夕焼けだ!というので外に飛び出しました。
17:11 夕暮れ
乗鞍の上に広がる秋の雲
前穂高の左側に沈む夕日
17:11 日没後の槍穂高連峰
この日は早く布団に入ったのですが、掛布団が重くて寝付けませんでした。
寝付けない頭で、小屋に着いた時に小屋の人が言っていたことを思い出して
いました。
私が小屋の人に明日は常念を回って三股に下りるつもりだというと、
小屋の人は「かなり距離があり、常念から下る道は遭難する人が多い」と
言っていたのです。私は年寄りの単独行、どんなことがあっても人に迷惑に
なるような行動は慎まなければなりません。どうしたものかずっと考えて
いました。
結局、常念にはこだわらず、翌日の体調と天気を見て決めることにして、
いつしか眠ったようです。
10月30日(日)
夜中に小屋の窓越しに外を見ると星が見えていました。常念に行くなら
できるだけ早く出なければと思い、4時に起きて支度をしました。
4:30頃 外へ出てみました。
すごい風です。立っていると風でもっていかれそうです。
身体も疲れが残っているのが判りました。そこで私は
「下山は昨日来た道を下りることにして、時間が許す限り、稜線の
景色を楽しんでから下りよう!」ということに決めました。
カメラと三脚と、食料と水をもって小屋を出ました。常念へのコースを
歩き始めました。途中までは昨日歩いた道です。
風にあおられてよろよろしながらの歩行です。
5:31 東の空が白み始めました
5:54 穂高の頭はまだ雲の中で、梓川下流の焼岳は全容が見えていました。
正面の少し遠くに見えるのが焼岳です。
右上の雲がかかったところに前穂高、その右側に奥穂高と続くのですが
この時刻にはまだ、穂高、槍の頭は雲の下でした。
常念岳、大天井方面
昨日は全く見えなかった方角が晴れてよく見えます。
右側に見える丸い頂上の山が常念岳、左奥の山並みは定かではありませんが
一番高いのが大天井(オテンショウ)岳と思われます。
6:19 日の出
雲海の上に日の出がありそうでしたが、丸い太陽は見えませんでした。
6:27 横尾分岐
ここを左へ下りていくと横尾に出るようです。
6:04 穂高が見えました。
先ほどまで雲に隠れていた穂高が見えるようになりました。
穂高を背に記念撮影。踏ん張っていないと飛ばされてしまいます。
朝日の穂高
雲の下は梓川
7:16 蝶槍
地図のコースタイムでは40分位かと思われる地点に、小さなピークがあって、
蝶槍と名前がついていました。私は1時間以上かかってここに着きました。
常念岳がすぐそばに迫ってきましたが、時間的にみて、ここで引き返すことに
して、ここでしばし景色を堪能しました。
常念にはいかなくても、眺めはここまでで十二分に堪能しました。
いつまで眺めていても飽きることはありませんでした。
6:30 槍ヶ岳
蝶槍から見た槍ヶ岳
常念を背にして
小屋の人が言っていたのは、常念の頂上から右に延びる緩やかな傾斜の
尾根の部分が岩がゴロゴロの悪路で、よく遭難する人がいるとのことでした。
私はコースの状況よりも、この強風に逆らって歩くことによる体力の
消耗が心配でした。
それにしても、素晴らしい眺めで、大感激です。
大天井から槍ヶ岳パノラマです。
槍が岳から穂高連峰パノラマです。
7:37 蝶槍出発
いつまで眺めてもきりがありません。下山の時間もあるので、ヒュッテに
戻ることにしました。
山ひだの影が変化するので、同じ山容でもずいぶん違った表情を見せて
くれます。
8:05 釣り尾根
来年行く予定の前穂(左側のピーク)から奥穂(右側のピーク)への
いわゆる釣り尾根の姿。
遠く御岳、雲の下の乗鞍岳、雲のかかった山のちょっと手前、霞沢岳が
見えます。谷底には梓川の河原が見えます。
常念岳の右奥には妙高と思われる山並みが見えます。
8:47 ヒュッテ着
一休み。
9:20 ヒュッテから下山開始
穂高の山々とヒュッテをもう一度眺めて下山を開始しました。
9:36 大滝山分岐
10:23 標高2350m地点
10:48 蝶沢(三股まで4.0k地点)
かなり高度は下がってきましたが、常念は良く見えています。
谷には雲が入り込んで、常念の高さを強調しているようです。
11:12 標高(2000m地点)
11:28 まめうち平
11:38 霧氷
この付近だけ、霧氷が見られました。
木の葉に雪が吹き付けて同じように見えることもありますが、この時
雪は降っていませんでしたので、霧が冷えた葉っぱに吹き付けて、
凍って出来た霧氷です。
11:55 三股まで2k地点
12:18 ゴジラに似た木の根っこ
12:23 力水
12:40 常念岳分岐
12:42 三股
三股から駐車場までの林道での紅葉の具合です。
残念ながら目をみはるような鮮やかな紅葉は見られませんでした。
12:57 駐車場
13:30頃 林道を下る途中、四季の里という保養所のような施設があり、そこで温泉に
入って、食事をしました。
14:39 温泉発
15:22 梓川SA
常念や後立山の山並みが良く見えました。
20:40 途中、中央高速が渋滞で時間がかかりましたが無事家に着きました。
完
登山靴 [山日記]
鍋割山登頂ならず [山日記]
です。
積丹半島ドライブ [山日記]
丹沢主稜縦走 [山日記]
これから始まる夏の登山に先駆けて、トレーニングの意味で丹沢に出かけました。去年行ったコースを逆にたどることにしました。
8:23 西丹沢自然教室(今は西丹沢ビジターセンターとなっていました)
登山届けを出して出発です。
ビジターセンターを出てすぐのところに小さな祠があります。
祠の脇に立て札があってここにはこう書かれていました。
「この地点は箒沢の里と奥山の境界点であり、これより先は山の神の
領域であった」
登山口に向かって林道を歩くと、犬越路の尾根と思われる山並が緑に
輝いていました。いい天気です。
右側に「檜洞丸登山口」の道標があります。 ここからいよいよ登り
が始まります。はじめは急な登りですが、少し高度を稼いでからは
山腹を巻くような緩やかな道になります。
以前、檜洞を目指してここに来ましたが、
制限時間切れで、引き返しました。檜洞まであと2kmの地点です。
10:00 展望台
ちょっと平らなところがありテーブルとベンチがありました。人が大勢
休んでいるので、通過しました。
いました。
頂上から見た富士山
頂上付近の雲が取れず、格好の良い富士山がなかなか見えません。
このとき、かろうじて頂上付近が全部見えました。
愛鷹連峰
檜洞までの調子をみて縦走に踏み込むかどうか考えることにしていま
したが、時計と疲労の具合を見て躊躇なく蛭ヶ岳へ向かいました。
頂上直下にある青が岳山荘の前を通って縦走路に踏み込むと、
それまでの賑やかさが嘘のよう。人は全く居なくなり、静かな山旅が
始まりました。檜洞の下りではこれからたどる主稜の山々が見渡せました。
12:37 臼ヶ岳への道明るい広葉樹の林が続きます。
設置されていました。最高点は別のところにありそうなので、尾根を
外れて奥に続いている道をたどって見ましたが、頂上を示す道標は
ありませんでした。臼ヶ岳の頂上付近からは蛭ヶ岳が手に取るように
見えます。
檜洞付近から見た時とほとんど同じ格好に見えます。
左奥が丹沢山、真ん中が不動の峰、遠くの右端が塔の岳。
よく見え、宮ヶ瀬ダムや相模原の町、更に遠く新宿副都心と思われる
高層郡もわずかに見えました。
丹沢山を超えてからこの尾根を歩きます。
むなしく柱だけが2本立っていました。
バスの時間まで余裕がないのでカメラはザックにしまって下ることに
専念することにしました。
17:57 塔の岳
証拠写真だけ撮ってカメラはまたザックの中。
夕闇が迫ってくる感じがしました。急がなければ!
しかし、この下りは行けども行けども階段ばかりで、いやになりました。
おまけに右足の指の付け根辺りが痛み出して、でこぼこの路面に足をつく度に
痛みが走りました。
予定のバスより2本遅いバスに間に合いました。
このバスに乗ったのは私ともう一人の登山者だけ。
その風が寒いと思われるほど体力は消耗していました。
北岳登山 [山日記]
予約の際、着く時間が夜中になる旨伝えると「いいですよ」と快く受け
付けてくれて、風呂もどうぞと言ってくれました。
6月30日(金)
朝、4時半に起きて支度して、宿を出ました。予想通り、外は雨でした。
宿の前の道を上って、10分ほどのところに無料駐車場とバス
ターミナルがありました。
案内の人が来て、バスと乗り合いタクシーがあり、タクシーは5時半に
出るとのこと、料金もほとんど変わらないので、タクシーに決めました。
釣りの人と登山客8人を載せて出発です。
昔は「南アルプススーパー林道」と呼ばれた林道、マイカーで走れ
ましたが、今ではマイカーは入れません。
6:36 広河原着
きれいな登山インフォメーションセンターが建っていて、バスターミナル
も整備されていました。
6:40 登山開始
登山届けを出して、いざ!登山開始です。
川が流れていて、少し上流に橋が架かっていて・・・
上高地そっくりな地形ですが、ここはひっそりとした登山基地です。
7:06 二股との分岐
我々は白根御池への道を取りました。
7:49 第1ベンチ
8:18 第2ベンチ
8:52 樹林帯の中の急登が続きましたが、やがて道は左へ巻くようになり、
木の間から遠望が利くところが出てきました。
薄くガスった向こうに鳳凰三山らしき山並みが見えました。
8:58 巻き道に入ってしばらくすると、白根御池山荘まで20分との
道標がありました。
9:22 白根御池山荘に着きました。
雲間から沢沿いに残った残雪が見えました。
9:24 白根御池
昔、子供達をつれてテントを担いで来たときは、この池の畔にテントを
張ったものです。
しました。
山荘の人が乾いたタオルを貸してくれて、ぬれた雨具を拭いてから
上に上げてくれました。
10:23 山荘食堂
2005年に新築したという山荘の食堂。きれいな食堂です。
10:23 白根御池山荘出発
池の畔で草滑りへ直登するコースと、大樺沢を通るルートの分岐点が
ありましたが、我々は草滑りを登るルートを選びました。
少し登ると、道の脇に残雪が現れました。
12:10 這松
標高2600m位でしょうか、這松が見えるようになりました。
12:23 二股からの道が合流しました。
12:48 稜線に出ました。
道が稜線に出たところにかなり広い雪田があり、夏道を覆っていました。
雪田の一番下から上の方に向かって、雪の上に踏み跡がつけられていて、
その上を歩かなければならないようでした。少し登りの傾斜がついて
いるので、滑らないように慎重に歩いて上部の夏道に出ました。
12:54 小太郎山分岐
雪田から少し上がったところに小太郎山分岐という道標がありました。
いよいよ、北岳への最後の登りです。
13:40 北岳肩の小屋着
雨と、御池小屋の大休止にもかかわらず、肩の小屋に着いた時刻は
ぴったり計画通りでした。
7月1日(土)
6:20 肩の小屋出発
昨日と同じように雨が降る中を北岳山荘に向かいました。
この日は北岳を越えて農鳥小屋辺りまで行って引き返し、
北岳山荘に泊まる計画でしたが、天候が天候なので、とりあえず
北岳山荘まで行って状況を見ることにして出発しました。
稜線を通って、北岳山荘に向かいました。
雨具は完璧のつもりでしたが、どこからか吹き込んで、背中や、靴の
の中は濡れてしまいました。
がついてしまい、写真になりませんでした。
8:30 北岳山荘着
廊下にザックを下ろすと廊下がすぐに水浸しになるほどザックは
濡れていました。小屋の人たちはこれから受け入れの体制を整える
ところでしたから、ひとまず食堂に入れてもらい、ゆっくりしました。
お昼が終わった後の食堂です。
16:20 夕方雨が止んだ
花の写真でも撮ろうと思い、外に出て見ました。まだガスは濃く、遠望は
利きません。
イワカガミ
これは?
吹き付けた雨が凍りそうでした。
北岳草
ここへ来るまでの稜線の道でも、沢山咲いていて、私はハクサンイチゲ
とばかり思っていましたが、小屋のおじさんに聞くとそれがそうだと
教えてくれました。花びらに雨がしみこんで透き通って見えました。
7月2日(日)北岳山荘から下山
昨夜のうちに今日は間ノ岳もあきらめて、下山と決めていました。
5時に朝食をとり、荷物をまとめて出発の準備をしました。乾燥室の
おかげで濡れたものは皆乾きました。
見本に使われている「北岳太郎」は私のブログのニックネームでも
あります。小屋の親父さんにそのことを話してみました。親父さんは
「そんなに思い入れがあるんだね!」と言っていました。
この日も、雨と風の中の稜線歩きです。
登山道の脇に咲く北岳草
6:27 八本歯分岐
ここまで来る間、時折すさまじい風で吹き飛ばされそうになり、稜線は
危険と判断。トラバースする道を選びました。 小屋では残雪があるので
出来るだけ稜線を通るようにとの説明がなされていましたが、雪があったら
アイゼンをつける覚悟で、巻き道を進みました。
風は穏やかで、北岳草は辺り一面に咲いていました。
これは何という花でしょう?
6:41 雪渓を渡る
小屋で心配していた雪渓が出てきました。
幅20~30m程の緩やかな登りのトラバースです。雪面が凍っている
ようならアイゼンをつけようと思いましたが、靴で十分ステップが
切れるので、1歩1歩確認しながら渡りました。
梯子がかかっていたり、鎖がかけてあったりするところがありました
が上も下もお花畑が広がっているところが沢山あり、花を見るには
格好のコースでした。
7:01 八本歯尾根出会い
右へ行くと八本歯コル、左へ行くと稜線です。我々は稜線へ出て、
もう一度北岳山頂を通って下山する道を選びました。
7:22 稜線
稜線までの道は土砂流出を防止する丸太で作った階段状の道でした。
稜線はやはり風が強い状況でしたが、ここからはこの道しかありません。
7:53 北岳山頂着
頂上に着いた時、雨も風も幸い小康状態でしたが、視界は開けない
ままでした。
北岳山頂のお地蔵さん
8:11 北岳出発
8:30 両俣分岐
8:44 肩の小屋
小屋の中には入らずに通過しました。
北岳草
9:17 小太郎山分岐
この残雪の上部で初老の外人夫婦の登山者に会いましたが、ご婦人は
サンダルのような履き物で歩いているのには驚きました。ひと言ふた言
言葉を交わしましたが、後から登ってくるのは夫だと言っていました。
ご主人は登山靴を履いていました。無事に下山されたことを祈るばかり
です。
鳳凰三山の山容がうっすらと見えるようになりました。
鳳凰の最高峰、観音岳(中央)と地蔵岳(左端)
池山尾根の谷筋に残る残雪
10:30 八本歯の頭と大樺沢左俣の雪渓
標高が低いところは晴れて来ました。
真ん中の頭の丸いのが高嶺、その少し左の頂上付近が平らな山が
地蔵岳。よく見ると頂上の大きな岩が見えます。
観音岳(鳳凰三山で一番高い山です)
右に下って傾斜がきつくなる肩の辺りが薬師岳と思われますが
頂上の位置は定かではありません。
10:50 草滑りがもうすぐ終わると思う頃、眼下に御池が見えました。
御池と観音岳
写真の左側、上下に長くガレた様に見える部分は高嶺から
広河原の方に張り出した尾根の途中にあって、崩落防止の
工事が行われているようでした。すごい工事です。
11:09 白根御池山荘着
食堂でお昼を食べてソフトクリームを食べました。
山小屋でスフトクリームを食べたのは初めてです。
八本歯の尾根方面の雲が取れて稜線がくっきりと見えました。
11:58 御池山荘出発
樹林帯に入って振り返ると八本歯の頭と大樺沢左俣の雪渓が
よく見えました。
木の間から鳳凰も見えました。
12:44 第2ベンチ
12:54 第1ベンチ
高嶺
13:19 二俣からの道が合流
バスの時間があるので急いで下ってきましたが、ここまで来れば
もう確実に間に合うことがわかりました。
13:47 吊り橋からアサヨ方面を見ました。
途中、渋滞で時間がかかりましたが、18時40分頃我が家の近くの相武台前
に着きました。
奥穂高登山 [山日記]
八王子から「特急あづさ」に乗りました。ひどく混雑していて、デッキに乗り込むのがやっとでした。ドアに貼り付くような格好で、大月辺りまで行きました。その後少しずつ空いてきて、やっと小淵沢で座席に座ることが出来ました。塩尻駅からは雲間に沢筋に雪を残した山が見えました。早くも気持ちは山の上でした。松本、新島々と乗り換えて、上高地へ着いたのはちょうどお昼でした。レストランで食事を済ませ、インフォメーションセンターで登山届けを出して出発です。
12:44 上高地インフォメーションセンター
12:55 河童橋
梓川沿いを歩く道に出ると、穂高は頂上付近を雲の中に閉ざしていました。
梓川の流れと、吊り橋と、そして遠くに見える雪を頂いた穂高の眺めは
ここを歩く誰の心にも高山へのあこがれを抱かせるものに違いありません。
13:00 河童橋上流にて
雲が少し晴れて、前穂高の頂上付近が見えました。
13:14 湿地帯?から焼岳
13:17 岳沢分岐
河童橋から上高地を散策する歩道を歩いてきましたが、ようやく
岳沢への道を示す道標がありました。
13:18 登山口(標高1520m)カンバン⑩
14:05 風穴(カンバン⑦があったところから50m程進んだところ)
登山口から登り始めてしばらくすると、時折どこからともなく涼しい風が
吹いて来ました。はじめは雪渓の上を流れてきた風が涼しく感じるのだろ
うと思っていましたが、涼しい風は風穴から流れ出てくるものでした。
14:16 カンバン⑥ 見晴台(標高1760m)
進行左手の岳沢側が開け、西穂高の山並みが見渡せました。
残念ながら、山頂付近は一部雲に隠れていました。
見晴台付近から西穂高の山並を見ると、大きな上下はなく、小さな
でこぼこが続いていました。
渡って、ようやく小屋に着きました。
15:50 小屋の前から霞沢岳と上高地
小屋に上がって一息入れてから散歩に出ました。小屋のサンダルを
履いて岳沢を少し上の方に行って見ました。
16:36 上高地俯瞰
小屋まで来る途中見えた滝がずっと近づいて見えました。
ゼンマイでしょうか?
山桜がちょっと遅い感じですが咲いていました。
まだここは「春」でした。
西穂の尾根に日が沈むところです。
岳沢から前穂の山並みを見ました。
岳沢の雪渓(上の方に滝が見えます)
17:00 食事
ありました。ちょうど霞沢岳にかかっている雲は積雲と言って、
これがもう少し発達すると天気は不安定になるなど、雲を見て
山の天気を読むことを学びました。
7月22日(土)
朝、5時前から起きて天気を見ました。雲は多いものの頭の上は晴れて
いました。
お天気先生に聞いてみると、昨夜と同じ、午前中は大丈夫とのことでした。
泊まった部屋を後片付け。
暖かく眠れました。
日が上がる前の西穂の尾根です。鱗雲のような雲が南の方に見えました。
5:30 岳沢小屋出発
水は流れていない岳沢を渡って、前穂への急な斜面を登って行きます。
5:47 上高地の方を振り返ってみると雲の向こうに乗鞍岳が見えました。
5:53 乗鞍の右手に焼岳が見えました。
這松が出てきました。
6:27 吊り尾根下の雪渓
低い雲が晴れて見通しは良くなって来ました。
6:37 崩落
前穂の尾根の雪渓上部から岩が落ちて雪渓の上を弾みながら落ちて
行きました。ぶつかる音が谷にこだましてすさまじい音がしました。
6:46 上高地の向こうに乗鞍と焼岳
朝のうちかかっていた雲がとれ遠望が利くようになりました。
乗鞍の左方に御岳も見えています。
上高地を隔てて焼岳の向かい側に霞沢岳が見えています。
登山道の脇には真っ白な花が咲いていました。
7:29 奥穂から西穂へ続く尾根
7:59 雷鳥広場
8:00 乗鞍方面を見ると大分雲が増えてしまいました。
乗鞍も御岳も焼岳も雲に隠れてしまいました。
霞沢岳は雲の上に頭を出していました。
明神岳と思われる山。
この山容は昨日から見えていましたが山の名前を特定することが
出来ませんでした。前穂が近くなってきて明神岳、あるいはその
近傍の山であることがはっきりしました。
8:17 紀美子平直前の鎖場です。
8:19 紀美子平
上の鎖場を超えて、少し左へ下ったところが紀美子平でした。
沢山の人が休んでいました。吊り尾根を西にたどった
ところに奥穂高が偉容を誇っていました。
8:51 前穂に向かう途中、明神岳を見る
道標の前に山ガールが陣取っていて、カメラを向けても退いてやろうと
いう気遣いはありませんでした。仕方なしに記念写真はこの道標の
向こう側から撮りました。向こう側には標高が書いてありませんでした。
前穂頂上から北穂高岳南陵の登山道を見下ろす
前穂高岳山頂より上高地を見下ろす
手前直下に岳沢小屋が見える
こんな岩峰もあった
9:36 前穂高岳出発
9:49 前穂からの下り途中にて
北穂から北に続く稜線
10:07 紀美子平着
前穂高往復はザックは置いてカメラだけ持って行ったにもかかわらず
地図のコースタイムより倍近くかかってしまいました。
10:07 奥穂に向けて出発
すぐに吊り尾根のコースに入るりました。
左下の細い道を進みます。少し先に白いペンキで「オクホ」と
書いてあります。
少し行くと岩の壁が立ちはだかりました。何処が道だろうと思いました。
先を行く人の姿が見えました。
険しい岩場もあれば、高山植物が咲き誇る心和む快適な道もありました。
10:53 常念山脈
吊り尾根コースは、始め稜線の南側をトラバースするようにつけられて
いますが、奥歩に近づくにつれて稜線の近くを通るようになります。
前穂から北に延びる尾根の向こうに常念山脈が見えました。
一番高いのが常念岳、右にたどって平らな尾根の始まり付近で
ちょこんと小さなピークが見えるのが蝶槍と思われます。
眼下に残雪の涸沢と一番奥には常念山脈(常念より北側)が見えます。
常念山脈の一番左手奥が大天井岳と思われます。
11:16 常念山脈を南に下ったところに蝶が岳ヒュッテが見えました。
去年お世話になった小屋です。真ん中が蝶が岳、その少し左側に
見えます。 ↓
11:27 稜線近くの登山道です。上高地側をバックに撮りました。まさに
天空を行くがごとき道です。
12:06 涸沢の残雪をバックにした花たち。ハクサンイチゲ?
12:13 南陵の頭
時々ガスって見通しが利かなくなることがありました。
12:21 頂上が見えました。
雪をまとった頭が丸い山が穂高の頂上かと思いましたが、そうではなく、
その左手に見える小さなこぶの右側が頂上でした。
12:32 奥穂高頂上直下
頂上直下から祠のある頂上を仰ぎ見ました。
12:33 奥穂高頂上(標高3192m)
頂上には登山者が一人だけいました。
西穂からの稜線を歩く人
12:55 下山開始
頂上付近で霧が晴れるのを待ちましたが晴れるどころか雨がぱらついて
きました。仕方なく小屋に向かうことにしました。
13:33 小屋が見えました。
こんなに下るのかと思うほど下りました。ガレ場の先にネットが張られて
いたので何だろうと思いながら下って行きました。ガスが晴れてみると
ネットの下には小屋の赤い屋根がありました。
13:40 穂高岳山荘
予定では北穂高山荘まで行く予定でしたが、雨の中をあと2~3時間
歩く気力がありません。
ここに泊まることにしました。
15:51 しばらくして雨が上がったので外に出て見ました。
視界は大分良くなっていました。
前穂高岳
小屋から涸沢岳の方に少し登ったところから、ジャンダルムと思われる
岩峰が見えました。奥穂の頂上から見て見たかったという思いです。
19:05 笠ヶ岳と夕焼け
食事の後外に出てみると飛騨側に笠ヶ岳が姿を見せていました。
そしてその北側に真っ赤な夕焼けが見えました。
5:44 小屋出発
弱い雨が降る中、小屋を出ました。
小屋の前の道から涸沢への降り口に道標がありました
道標の先は雪渓を横切る道でした。
おじさんが雪かきをしていたので、ここから先もアイゼンが必要な
ところがあるか尋ねると、足場は切ってあるからそんな必要はないとの
ことでした。
北岳草みたい?
5:58 岩場を過ぎると斜面一杯にお花畑が広がっていました。
6:33 再び雪渓を渡る
7:14 カールの底に近づいて来ました。
少し視界が良くなって涸沢の雪渓の様子が見えるようになりました。
雪崩がカールの底に向かって落ちて行った痕が見えます。
07:04 涸沢ヒュッテが見えました!
07:10 テントサイトも見えました。
07:19 涸沢小屋に着きました。雨がかなりの強さで降っています。
行きました。正面に見えるのは屏風岩でしょうか?
小屋の前の道標です。ここは標高2350mと書いてあります。
ヒュッテのそばにある案内所に立ち寄ってパノラマコースはいつ
通れるようになるのか聞いて見ました。答えは雪が完全になくならないと
開けない、とのことでした。
7:57 雪渓の終わり・・・雪の下からすごい勢いで雪解け水が流れ出て
いました。この辺で雪渓は終わりかと思いましたがまだしばらく
下の方まで沢沿いに雪がありました。
08:01 最後の雪渓歩き
夏道が雪で覆われてしまったのでしょう、雪の上をしかもかなりの
急斜面の上を歩きました。
08:24 崩落防止の大規模工事が行われたところを通過しました。
08:53 本谷橋
08:56 橋を渡るとこの道標がありました。
09:33 岩小屋跡
09:50 横尾大橋
09:50 槍沢の流れ
10:07 横尾山荘まえの賑わい
屋根のあるところで一休みして、上高地に向けて出発です。
10:44 新村橋
10:56 徳沢
小屋の中はレストランで、人が一杯でした。
屋根の下で一休みして、すぐに出発です。
11:06 徳沢を出発
11:43 徳本峠入り口
11:52 明神池入り口
穂高神社には行ったことがなかったので、行ってみることに
しました。
12:05 穂高神社奥宮
梓川を渡って、鳥居のあるところを更に奥に行くと、質素な
お宮がありました。
12:43 しばらく自然探勝用道路を歩くと、岳沢登山口を示す道標がありました。
2日前にここから岳沢に入ったところです。
12:55 河童橋
13:00 上高地バスターミナル着
インフォメーションセンターでシャワーを浴びて、着替えをして
さっぱりしたところでバスに乗りました。
15:25 新島々発島々線
16:30 松本発臨時特急梓
21:00 頃我が家着
後記
最後が雨だったのは残念でしたが、1日目、2日目は天気に恵まれ、大満足の山旅
でした。
奥穂はもう40年も前に会社の仲間と1度だけ行ったことがありましたが、そのとき
は涸沢から入って、涸沢におりるコースで、コースの記憶はほとんどありませんでし
た。今回は岳沢から入って奥穂へと向かいましたが、初めて見る眺めに感動の連続で
した。また、穂高岳山荘のそばからジャンダルムの方を見たときの、谷の深さ、険し
さ、荒々しさ、は今までみた何処よりも「すごい!」と思われるものでした。
チャンスを作って是非もう一度行ってみたいと思います。
甲斐駒、仙丈登山 [山日記]
午前11時近くで家を出発。芦安駐車場に車を置き、その後乗り合いタクシーと、
市営バスを乗り継いで北沢峠まで入る。こもれび山荘泊。
早朝小屋を出発して甲斐駒ヶ岳に登山。この日はこもれび山荘に宿泊
早朝小屋を出発して仙丈ヶ岳に登山、北沢峠に下りて、バス乗り合いタクシーを
乗り継いで芦安駐車場へ戻り、自分の車に乗り換えて帰宅。
13:30 芦安駐車場着
14:00 芦安駐車場発。乗り合いタクシーで広河原へ。9人乗りに私一人。
14:50 広河原着
15:00 広河原発
15:25 北沢峠着
15:30 こもれび山荘チェックイン。
この小屋は、ちょうどたたみ一畳ほどのカーテンで仕切られた小室
のようになっていました。ルームランプもあって快適でした。
明日の天気は朝のうち雨、でその後上がってくるとのことでした。
04:15 起床
早い人はテーブルでもう朝ご飯を食べていました。朝ご飯はお弁当に
なっていて、皆さんそれを食べていました。小屋は暖かい味噌汁だけ
用意してくれていました。
05:08 小屋出発
雨は降っていませんでしたので、雨具はつけずに、ゆっくりと歩き出し
ました。仙水峠を経由するコースと双児山を経由するコースがありまし
たが、出来るだけ早く視界の開ける道が良いと考え、双児山ルートを
取りました。太いシラビソの原生林の中の登りです。
06:11 1時間ほど歩くと針葉樹の背が低くなり灌木が見えるようになり、視界も
良くなってきました。
森林限界が近いか?と思いましたが、少し行くとまた針葉樹の深い
森の中の道になりました。
時折、雨が強くなることがありましたので、上だけ雨具を着ました。
気温は低くないので、上着のシャツを脱いでTシャツの上に雨具を着
ました。
06:57 這松が出てきました。
いよいよ、本物の森林限界です。
07:01 双児山
四合目と書いてありました。
07:52 駒津峰
双児山からは緩やかになった尾根道を行くようになりました。しかし、
風と少し落ちてくる雨が歩きにくい状況を作っていました。ガスで視界
は20m程で遠望は利きません。小一時間かかって駒津峰に着きました。
依然、視界は利きません。
08:22 岩稜
駒津峰を越えると、岩のごつごつしたところを下ります。いま思えば
これがこれから登る直登ルートの岩稜の前触れと考えるべきでした。
下りきって、山頂への最後の登りが始まる辺りで、直登ルートと、巻き道
ルートの分岐点があるはずでした。しかし分岐点に気づかずに、直登ルー
トに入ってしまいました。険しい岩稜が続くので、しばらくしてそのこと
に気がつきました。
08:57 岩稜続く
あまりルートの案内もなく、自分で足場や掴まるところを探しながらの
岩場もありました。岩稜を何とか突破して、急ではあるものの、花崗岩の
砂地の道を歩くようになると、ひょっこり頂上に出ました。
09:29 駒ヶ岳頂上
頂上は沢山の人で賑やかでした。
09:33 記念撮影
甲斐駒ヶ岳と言う文字がよく見えません。
10:01 駒ヶ岳出発(下山開始)
帰りは、巻き道を通って下ることにしました。
子供が小学校の頃、ここに来て歩いた記憶のある頂上への道が
そこにありました。先ほど頂上までたどった道は、昔歩いた道
とは違うと思いながら歩いて来ましたが、ルートが違っていた
と言うことがはっきりしました。
花崗岩の砂地の道が続いています。
10:03 黒戸尾根と巻き道の分岐点です。
つづらおりの白砂の道をどんどん下って行きました。登ってくる人も
多く、特に団体さんの時はしばらく足をとめなければなりませんでした。
少しずつガスが晴れてきて、摩利支天分岐という道標があるところまで
来ると、摩利支天がうっすらと見えていました。
10:26 摩利支天分岐
摩利支天へ行って見ることにして、ザックを置いて歩き始めると、
ガスが晴れて、摩利支天がくっきりと見えるようになりました。
10:47 摩利支天頂上
分岐から少し下って、本峰との鞍部から登り返して、頂上に着きました。
道はこの摩利支天の向こう側から上がってくるのでした。
雲の動きは激しく、時折さっと雲がなくなり、鳳凰や仙丈の山肌が見える
こともありました。しばらく晴れるのを待って見ましたが、なかなか
思うようにはなりませんでした。
10:59 頂上付近の景観・・・一面の花崗岩です。
11:19 もう少しで分岐点に着きます。
11:55 鳳凰が見えて来ました。
11:56 駒津峰に登る道が見えます。もう少しで巻き道が終わって、直登ルートに
出会うところです。
11:57 直登ルートと合流しました。
この写真は頂上の方に振り返って見たところですが、岩に赤い矢印が
書いてあり、左へ行くと直登、右へ行くと巻き道と書いてありました。
行きにここを通った時、この矢印は見落としていました。
それにしてもわかりにくい表示です。
12:09 駒津峰に向かう途中、北側の雲が取れ、鋸岳が見えました。
12:19 駒ヶ岳も晴れて来ました。
12:23 駒ヶ岳も頂上付近の雲を除いて、きれいに雲が取れました。
12:38 駒津峰
12:49 遠くの山が見えるようになりました
北岳、間ノ岳は頂上付近にまだ雲がかかっていますが、右奥の塩見岳は
くっきりと見えています。
13:14 甲斐駒をバックにもう一枚記念写真
行きは私の頭付近の岩場をよじ登って、頂上へたどり着き、帰りは
頂上の向こう側をまわって右側の摩利支天との結合部付近を通って
今いる駒津峰との鞍部近くに下りてきたことになります。
13:23 乗鞍遠望
13:36 仙丈ヶ岳
明日、登る仙丈ヶ岳が全容を現しました。
雲が右から左方向にひっきりなしに流れていました。
13:45 北岳と間ノ岳
この時刻、間ノ岳の雲は取れましたが、北岳の頂上付近にある雲が
どうしても取れません。
13:49 中央アルプス遠望
肉眼では宝剣や駒ヶ岳がはっきりと見えました。山脈の途切れた
右端には遠く御岳も見えます。
14:01 北岳の雲がもう少し
14:05 アサヨ峰(左端のピーク)も雲が晴れて頭が見えました
雲が晴れるまで待ちたかったのですが、小屋に着く時間が遅くなるので
あきらめて下山することにしました。仙水峠を回って下りることにし
ました。
14:19 北岳から塩見
仙水峠に下る途中、すっきりと雲が晴れた北岳、間ノ岳、塩見岳が
見えました。
14:21 北岳を望遠で撮ると、小太郎尾根の形がよくわかります。
さっきまで掛かっていた雲は、大樺沢を吹き上げた風によってバットレス
と小太郎尾根の間に湧いた雲のように思われます。
14:56 仙水峠
駒津峰からの標高差は500m、すぐに着きそうに見えて行けども行けども
下りが続きました。峠付近は広い範囲で岩がごろごろしたところでした。
峠から見上げる摩利支天は圧倒されるような迫力でした。
14:58 仙水峠から見た駒ヶ岳と摩利支天
15:20 峠から下る途中から見た仙丈ヶ岳
15:36 仙水小屋のすぐしたの清流
15:59 長衛小屋
16:00 長衛小屋下のテント場
16:05 林道出会い
ここからこもれび山荘は5分ぐらいです。
小屋の支配人は4時までにはその日の行動を終わって欲しいと言って
いましたが、ちょっと遅れてしまいました。
8月26日 甲斐駒登山 完
3日日目(8月27日)(日) 仙丈ヶ岳 登山
04:37 こもれび山荘出発
外はまだ真っ暗でした。懐中電灯をつけて歩き出しました。
林道を少し広河原の方に戻ったところに登山口がありました。
シラビソの原生林の中を登って行きました。木の間隠れに、道の左手に
山が見えました。おそらく栗沢山が見えているものと考えました。
04:58 一合目
歩いている人は私の前後に1パーティーがいるようでした。
05:01 栗沢山
道はしばらく林道に沿った方向に登って行くようで、左手に
05:37 うしろに甲斐駒が見えました。
05:39 三合目
05:40 北岳と思われる山が見えて来ました。
05:54 四合目
甲斐駒よりはずっと歩きやすい道が続きます。
06:14 北岳
視界が開けて北岳であることがはっきりしました。
06:15 鳳凰三山も見えた
06:15 五合目
ここで馬の背ヒュッテへ行く道と、小仙丈ヶ岳へ行く道が分かれます。
私はとにかく景色が良い道を歩きたいので小仙丈へ行く道を選びました。
06:34 駒ヶ岳
日が差してきて駒ヶ岳もくっきりと見えていました。
06:45 這松
這松が出てくるのはこの辺りでは2600m辺り。とすれば今日の行程の
半分は登って来たことになります。
06:48 六合目
大きな樹木はなくなって、視界が良くなりました。
6:49 北アルプス遠望
槍穂高、後立山方面がすべて見渡せます。
06:52 小仙丈ヶ岳が近くに見えるようになりました。
06:53 鋸岳の向こうに八ヶ岳も見えます。
06:53 甲斐駒ヶ岳
06:59 雲海に浮かぶ鳳凰三山
07:29 小仙丈ヶ岳に到着
07:31 野呂川を隔てて北岳と間ノ岳の勇姿を望む
07:51 富士も見えました。
北岳から北に延びる小太郎尾根の向こうに富士が見えました。
07:55 この山の奥に頂上があります。
07:55 北アルプス展望
正面少し左寄りが乗鞍岳、右端の雲の上に連なる山脈が穂高、槍
連峰です。
07:57 岩陰に咲く高山植物
8:14 八合目
08:35 仙丈小屋分岐
頂上直下のカールの底にある小屋への道がここから右の方へ
伸びていました。
08:44 頂上が見えました
大勢の人がいるのが見えます。
08:56 頂上目前
09:02 頂上着
最高の気分です。360度の展望です。
頂上付近から見た日本で1位,2位、3位の山。
左の遠くにかすんでいるのが富士山、真ん中の高いのが北岳(2位)、
右端のなだらかな頭の間ノ岳(3位)です。
09:32 下山開始
写真を撮るのに時間が掛かって、結局コースタイムとほとんど
同じになってしまいましたので、余裕をもって下りたいと思い、早めに
下山を開始しました。
登りと同じルートを下ることにしました。
同じコースでも行きと帰りでは違った景色になりますが、くどくなる
ので下りの写真は省略します。通過時刻だけを書いておきます。
10:05 仙丈小屋分岐
10:23 八合目 通過
10:43 小仙丈ヶ岳 通過(巻き道を通り、山頂は通りませんでした)
11:04 六合目 通過
11:23 五合目 通過
12:03 二合目 通過
12:27 登山口着
予定より早く着きました。
下り始めて、団体さんの後に追いついてしまい、なかなか先に行けない
ことが何度かありました。気を利かして道を空けてくれる団体もあれば、
全く意に介しないリーダーの元で行動している団体もありました。
13:25 広河原着
13:30 広河原発(乗り合いタクシー)
14:20 芦安駐車場着
車に着いて温泉に入ってさっぱりして帰ろうと思い、駐車場の前のお風呂
に行きましたが、団体が来てこれからごった返すとのことで、ここは
あきらめて、少し下ったところの温泉に入りました。
ました。
完
剱岳、奥大日岳登山 [山日記]
9/30 剱岳登山、剱御前小屋(泊)
10/1 奥大日岳,中大日岳を経て称名滝へ下り、立山駅へ出て、富山から新幹線で帰宅
8:12 東京発金沢行き かがやき521号
10:27 富山着
12:20 立山発
12:40 美女平
13:30 室堂着
バスターミナルから外に出ると雄山には雲がかかっていて、強い風が
吹いていて下から来た服装では寒い状態でした。
山岳警備隊に寄って、剱の行き先を告げ、注意すべきことを聞きました。
剱へ向かう途中、凍っているところがあり、軽アイゼン程度では歯が立
たないので凍っていたら引き返すことという注意がありました。
迷惑はかけないよう注意する旨伝えました。
13:50 登山開始
先ずは剱御前の登り口になっている雷鳥沢に向かって遊歩道を進み
ました。
14:04 みくりが池
雄山に掛かっていた雲も取れました。
14:09 地獄谷入り口
有毒な火山ガスの濃度が上がっているので地獄谷を通るコースは
立ち入り禁止になっていました。
おかげで道は遠回りでした。
14:28 草紅紅葉と剱御前
黒く見える尾根を超えると雷鳥沢のキャンプサイトが広がりその向
こうに称名川を渡る橋がありそこからいよいよ登りが始まります。
15:38 ナナカマドの紅葉
登りに掛かってしばらくすると
登山道の回りにはナナカマドの美しい紅葉が見られました。
16:20 称名川を見下ろすと紅葉の分布がわかりました。
16:25 室堂を振り返ると
地獄谷の噴煙が見え、時折亜硫酸ガスのにおいが漂ってくるよう
でした。最近、ガスの濃度が上がっていて室堂から雷鳥沢へは
地獄谷を通るルートは通行禁止になっていました。
17:06 剱御前小屋到着
少しくらくなり掛かる頃、今夜の宿、剱御前小屋に着きました。
寒いのと、体長が悪いのとで、やっと着いたという感じでした。
予約を受け付けてくれた女性が、着かないので心配して、電話を
したと言っていました。
小屋の夕飯は5:00からと言うことで、すでに食事が始まっていました。
我々は2番手のグループで食事をしました。
2日目
5:00 起床
5:27 外へ出てみると素晴らしい天気でした。
これから登る剱岳がくっきりと見えていました。
5:28 後立山の稜線が赤く輝いていました。
(中央付近、白馬岳)
5:41 富山湾が見えました。
富山湾の向こうは能登半島です。
5:42 剱岳
小屋のすぐ近くの剱御前岳の頂上に登って見ました。
私はここから見る剱の山容が大好きです。兜のような頭の格好と
両脇をぐっと張り出した重厚な姿です。
5:45 食事
6:48 剱に向けて出発。こんなにおそい時刻の出発となったのは、
山岳警備隊も小屋の人も途中凍っていて危険な箇所があるので、危険を
感じたら無理に行かないで下さいとのことでしたから、途中までしか行け
ないならそんなに早く出る必要もないと覚悟しての出発でした。
出発時の剱の様子です。
まだ、剱に日は当たっていません。
小屋のすぐしたには夏を越した雪渓がまだ残っていました。
7:09 霜柱
小屋を出るとなだらかな下りですが、道には霜柱が立っていました。
7:20 草紅葉と剱岳
7:38 剣山荘と剱岳
7:59 剱沢の向こうに後立山連峰が見える
真ん中が五竜岳、右側のとんがったのが鹿島槍
8:20 剣山荘の前の池糖と鹿島槍
8:21 水たまりに張った薄氷
8:23 剣山荘
8:41 一服剱の登りから鹿島槍
とにかく鹿島槍が美しく見えます。
8:54 後を振り返れば奥大日岳方面が見えます。
8:56 一服剱付近から前剱を望む
すごい傾斜で登って行きます。
9:30 前剱の登りから別山、剱御前岳
左の一番高く見えるのは別山。そこからなだらかに右に下って、
稜線が少し凹んで見えるところが剱御前小屋。その右に登った
ピークが剱御前岳です。
9:58 前剱付近から剱岳
10:07 前剱付近の危ない橋
小屋の人や、警備隊の人はここが危険のポイントと考えて
いるようでした。ここは掴まるところがないので、橋の表面が
凍ってしまうと非常に危険なところになる。危ないと思ったら
無理をせずに引き返して下さい。とのことでした。
10:10 危ない橋を渡って振り返って見たところです。
橋を渡るとすぐにまた鎖場です。
10:11 剱岳近し
10:46 ここから先は部分的に一方通行です。登りと下りが
異なったルートを通ります。鎖場が続きます
10:47 岩壁の間から見る鹿島槍
10:54 カニのたてばいの直前
11:00 カニのたてばい直前
11:18 たてばいを登ったところから南側をみた。
頂上の祠が見えた
カニのたてばいを超えてからもしばらく急登が続き、やっと頂上の
祠が見えました。
11:57 剱岳から白馬岳。
前方脚下に黒部川が流れその向こうに白馬岳が見える。
12:00 剱岳山頂に着きました。
12:24 頂上から南南東側を展望する
12:24 頂上から南東側を展望する。
近くは立山、遠く笠ヶ岳が見える。
カメラを少し右に回すと薬師岳が堂々とした姿を見せています。
12:35 下山開始
12:50 下りの岩場始まり
12:54 カニの横ばい
12:57 カニの横ばい続き
13:04 もう少しで斜めに切れ落ちた岩峰の上部を通過します。
13:49 岩の間から大日岳方面を望む
14:12 前剱から剱岳
14:18 前剱から南側を展望する
14:35 剱沢の紅葉
15:32 剣山荘
15:36 紅葉の剱御前
17:01 小屋に戻って来ました。疲れました。
3日目
5:33 剱御前の夜明け。
後立山の稜線が赤く染まっていました。残念ながらお日様は別山
に隠れて見えませんでした。
6:38 小屋出発
6:36 朝の室堂俯瞰
浄土山の右側に薬師岳が見える。
6:40 立山と槍ヶ岳
一ノ越のちょうど延長線上に槍ヶ岳がみえました。
6:54 西の方に遠く加賀の白山が見えます。
7:40 剱岳が見えて来ました。
小屋を出たばかりの時は剱御前に遮られて見えなかった剱が
見えるようになりました。
美女平から室堂まで登ってくる道路のほぼ全景が見渡せます。
9:59 奥大日岳山頂
縦走路からちょっと外れたところに頂上がありました。狭い頂上で
ゆっくりする場所がないほどでした。剱岳の展望台として素晴らしい
ところでした。昨日剱へ登ったコースが左から右へ続く様子が一目で
見ることが出来、一服剱と前剱、そして剱岳の距離感なども良く
わかりました。
白馬から見る剱を裏返しにした感じですが、実は私はこの剱の
姿は好きではありません。やはり兜のような頭をした剱御前から
見た剱が好きです。
10:01 大日岳、中大日岳を望む
計画では中大日岳を越えて称名滝におりることにしていましたが、
私も息子も調子が悪く、奥大日で引き返し、室堂へ戻って帰ることに
しました。
10:54 称名川に流れ込む滝
地図で見るとゴシャメンの滝と言うようですが、かなり落差が
あるように見えました。正面からは見ることが出来ず残念でした。
往きには気がつきませんでした。
11:05 さよなら剱
もう少し行くと剱御前への道と分かれて、室堂へ向かう道に入ります。
剱とももうすぐお別れです。
岳樺の黄葉がきれいでした。
11:49 新室堂乗越
ここから称名川に向けて下って行きます。
11:58 少し下って見ると、川の近くは木道が続いているのがわかりました。
12:08 黄葉と立山
赤いナナカマドの実がきれいでした。
12:08 称名川に着きました。きれいな水が流れていました。
12:16 橋を渡って一休み
疲労困憊です。
13:18 ホテル立山
13:20 室堂BT
蕎麦でも食べてからバスに乗ろうと考えていましたが、臨時のバスが
どんどん出ているのに待っている人の列が長くなっているので、立山駅
まで早く行くことを第一にして、バスとケーブルを乗り継ぎ、電鉄富山の
電車にもすぐに乗り富山まで出ました。
購入可能で、息子は早い立ち席で、私はあとの自由席で帰ってきました。
日は大変でした。
それでもこれ以上ない素晴らしい登山でした。
出来ることならもう一度行ってみたいと思っています。
追伸
私たちが剱に登った同じ日に同じコースで、転落して亡くなった方が
いるとニュースで知りました。心からご冥福をお祈り致します。
完
京に遊ぶ [山日記]
いる人が1人だけいました。9時過ぎに担当者の人が来て、説明がありました。その内容は主に、
2)参観時間は13:30~ 14:30~ 15:30~ の3回だけ。
参観できる人数は各20人です。
3)そして参観者は代表者一人に対して4人まで出来る(代表者を含む)
と言うものでした。天気は良かったのですが冷え込みが厳しく、2時間はとても長く感じ
ました。11時少し前から受付を始めてくれて、ようやく整理券を手に入れました。1カ所
ぐらいお寺が見えると思い、京都市内に出て、西本願寺へ行って見ました。しかし結果的
にあまり時間がなくゆっくり見物は出来ずに桂離宮に戻りました。
以下離宮の門の外と中の風景をご覧に入れます。
いました。
正門は参観者が入る門より桂川近い道路が広くなったところにありました。
正門から左右につながる垣根は穂垣と言ってます目が交互に明暗を作り出す
ように手の込んだ細工がしてあるのだそうです。
枡が交互に暗いところと明るいところで構成されています。
垣根の長さ左右各100メートルほどあり、これを作るのに竹4000本余
が使われたそうです。
これらは並んでいる間に係りの人が教えてくれたことです。
説明員が一人、監視の人?一人がついて20人がひと塊で移動するのでした。
見取り図の中に書かれている赤い矢印にしたがって進みました。
要所要所で止まって説明員の説明がありました。
松琴亭
順路を進んで、最初に池が見えるようになると向かい側の茅葺きの建物が見え
ました。
石の橋が架かった所は先端の島を含めて天の橋立をイメージして作られた
とのことで、半島になっていました
池の左端をたどって進むと、池を隔てて、中心をなす建物群が見えました。
松琴亭から更に進むと、離宮の一番高いところにある賞花亭がありました。
写真はその内部の様子です。
賞花亭から新御殿を見下ろす。
笑意軒
離宮の西の端には笑意軒という建物がありました。
この窓の向こうに離宮外部の田園風景が広がっていました。
離宮の中で唯一外部の風景が見える所だそうです。
新御殿(中央大きな建物)と楽器の間(中央)と中書院(左端)
古書院
古書院付近から松琴亭を見る
月波楼
月を見るための舞台が池の側に張り出していました。
松琴亭が見えます。
入り口まで来てしまいました。
来客があったとき、入り口で庭園や建物の全体が見えてしまってはあとの
楽しみがないという思いがあって、正面の末や左右の生け垣が視界を遮るように
作られているとのことでした。
一巡してちょうど1時間でした。次の期間帯のグループがスタートして
行きました。
建物の中には入ることは出来ず、外から見るだけでしたが、説明に出てきた
内容を確かめる時間もないのは残念でした。
庭園と池、有名な庭園でも池の水が汚いところがありますが、ここはきれいな
水が美しさを引き立てていました。
出来ることならもう一度行ってみたいと思います。
美しさの余韻をかみしめるため、帰りは京都駅まで歩いて戻りました。